SXSWでのJohn Hanke氏の講演は、米国オースティンのJW Marriotのサロン8で、2017/3/10 11:00~12:00で「拡張現実と都市活性化(Augmented Reality and Urban Revitalization)」というタイトルで開催された。
ポケモンGOは、昨年のリリース後に大反響を巻き起こし、警察官から小学生まで、歩きながら、デジタルの生き物を捕まえて歩く、というのが社会現象となり、Apple App Storeでリリースしたところ、すぐにトップ100のチャートに入った。
Hanke氏は、先月、ユーザーから最も求められているのが交換機能であることを紹介した。しかし、全体では、他の人のポケモンとのバトルが一番求められており、「ユーザーから要望を受けているいくつかの新しい機能を2017年内に追加する」計画だと語ったが、どんな機能であるかの具体的な説明は避けた。
質疑応答の際には、熱心なプレイヤーが「プリン」を捕まえようと宗教施設(Solemn landmark)に入って問題を起こしている状況について尋ねられたHanke氏は、Nianticを含むほとんどすべての人にとって、Pokemon GO人気がこれほど沸騰することはまったくの予想外だったと発言。その上で、ポケストップが敷地内に設定されていることを嫌う企業、人々、各種団体と話し合い、歩み寄る方法を学んできたと語った。
また、Nianticは、Sprintなどの企業と協力し、ポケモンGOを活用して、パワーアップやチャレンジのために小売店舗に立ち寄ってもらうことも検討しているとした。
Hanke氏によれば、このゲームには2つの目的があるという。1つは、ともすれば忘れ去られがちな歴史的文化的建造物の存在に気づいてもらうこと。もう1つは、テクノロジを活用して人々がもっと外に出歩くようにすることだ。
「街はすべての人のものだ」というHanke氏は、若い人々が外に出るのは素晴らしいことだとしながらも、「他の人々の利益を損なわないようにバランスを取る必要がある」と語った。
昨年もARの可能性について語っていたHanke氏。今後も動向が見逃せない。
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