2018年8月1日水曜日

Nianticのリアルワールド・プラットフォームの紹介(180628)

米Nianticは、拡張現実(Augmented Reality)に対する姿勢について、John Hankeのメッセージを公表した。(180628)

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John Hankeのメッセージの要旨:
・Nianticの会社のミッションは、3つの価値観「発見」「運動」「実社会でのつながり」 を中心とした。
・Nianticは、「Niantic リアルワールドプラットフォーム」を開発している。
 ・「地球規模のAR」の実現にむけ、Escher Reality を合併し、今日、ロンドンのコンピュータビジョンと機械学習を専門にする企業 Matrix Mill も Niantic に参加した。
・コンピュータ中心ではなく、人間中心の世界をモデル化するには、場所の三次元の細かいモデルを作り、コンピューターがすばやく処理できるようにしておかなければならない。
・人間中心の世界をモデル化するため、取り巻く世界の「意味」が理解できれば、現実世界に、コンピュータが考えるものを重ねることができる。
・また、同じ状況を共有するため、「低遅延 AR ネットワーク技術」を独自に開発しました。
・今年後半、何組かの開発者の方々を選ばせていただき、実際にご利用いただきたいと考えています。ご興味がありましたら、追ってより詳しい情報をお送りしますので、ご応募ください。



下の映像では、ピカチュウが足を避けたり、植物の裏に隠れたりなどしており、仮想現実の物体を、周囲の環境と統合することが技術的に可能であることを示している。



また、低遅延 AR ネットワーク技術を独自に開発し、以下のようなことが実現している。
Codename:Neon
ARを活用した、複数のプレイヤーのシューティング・ゲーム


Codename:Tonehenge
複数のプレイヤーで解く、ARを活用した、パズルゲーム


メッセージ 

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PokemonGOの世界では、「仮想現実(AR)」と称してはいたものの、写真映像に、ポケモンを重ねるだけでしたので、これが、仮想現実?と思っていましたが、発表された内容のように、現実世界の「物体(オブジェクト)」に重ね合わせたり、その物体を仮想物体に入れ替えたりできれば、「仮想現実」が実現するものと考えます。

これは、かなりレベルの高いものですが、一方で、このために、中央処理でのコンピューティングから、分散処理のために、どのくらいの情報を、どのくらい分散して持たせるべきか、という理想論を考えながら、進めていくという、まさに「リアルワールド・プラットフォーム」であり、3次元世界のオペレーティング・システムとも呼ぶべきものだと思います。

今後のNianticに期待します。








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